GBR ECU TUNING

DYNO-RACE


4輪ローラーシャシーダイナモメーター

純正ECU(DME)は絶えず4輪の働きをチェックしています。 例えば、以下の警告灯をご存知でしょうか?

  • ABS-アンチロック・ブレーキング・システム
  • ESP-エレクトロニックスタビリゼーションプログラム
  • DSC-ダイナミック・スタビリティー・コントロール
  • DTC-ダイナミック・トラクションコントロール

これらは、ブレーキやトラクションなどに関する制御システムの略称なのですが、実に様々に且つ細かに制御されています。

複雑に制御が行われている現代の車を、ローラー上で試走させるのは決して簡単ではありません。


DIM-TECH社

先ずは、製造メーカーのDIM-TECH社についての概要をご紹介しましょう。

イタリア・ミラノから約100キロ程度の田舎町にDIMグループの本社DIM-SPORT社があります。
DIM-SPORTは欧州においても屈指のECUのデーターチューニング・システムを手がける会社です。
データーチューニングのシステムアップには、必ず高性能なシャシーダイナモテスターが必要になります。
元々提携関係にあったシャシーダイナモメーカーから独立し、自社で新たにシステムを開発、現在はその提携会社も傘下に治めて独自のテスター(Dyno-Race)の開発・製造・販売を行っているのが、グループ内のDIM-TECH社になります。



最大の特徴 ESS機構

通常のローラーでは4WD対応品であっても、前後ローラーは独立している為に、FF車であれば、前輪のみ回転、FR車では後輪のみが回転します。
実際の走行ではそんな動きはしないので、ECU(DME)が異常と判断してしまいます。
冒頭で挙げた幾つかの制御システムに関し、ECU(DME)に異常と判断された時点でメーターパネル内のインジケーターが点灯し、ドライバーに知らせます。
ただ、警告灯が点灯するだけではなく、ECUはフェールセーフモードに入り、出力を落としたり、ABSを効かせたりなどの対処モードに入ります。
こうなると、ローラー上では正常な測定が出来ないことになります。
場合によっては、ABSが誤作動を起こし、加速中にも拘わらず突然ブレーキングを開始するような危険な場合もあります。

では、DIM-TECH社製テスター(Dyno-Race)の最大の特徴である、ESS機構について説明します。
ESSとはEqualizing Speed Systemの略でローラー等速回転機構を指します。


前後のローラーが油圧(ハイドロリック)で繋がり、一方が回転をすれば同回転方向にもう一方のローラーもシンクロする仕組みになっています。
前輪側・後輪側の互いのカップルローラーはベルトを介して連結されていますので、結果どこか1本のローラーが回転をすれば4輪全てのローラーが回転するのです。

つまり、FF車でもFR車でもローラー上は4輪全てのタイヤがシンクロ回転をするので、道路を走行している状態を再現できるわけです。
この機構により、ECUは正常モードと判断し、エンジンの性能測定を安全に行えるわけです。



4WD車ではESSは必要ないのか?

4WD車の場合は、通常ローラーの様に前後ローラーが連結していなくても、問題は無いのでしょうか?
実は、BMWの4WD車の様に前後のトルク配分をECUで制御している場合は、ESSのように前後ローラーが連結していないと、テスター上でタイヤの回転差が出てしまいます。
実際の走行において前後タイヤの回転差が生じる事は、スリップ以外にはありませんので、当然ながらECUは異常と判断をします。

つまり、最新の車においてはFF車・FR者・RR車・4WD車全てにおいて、ESS機構は有効なのです。



負荷装置・電気ブレーキ

前後のローラーには、負荷発生装置(電気ブレーキ)が装着されています。
任意に負荷を掛けることが可能で、ESS機構に加え負荷をプログラムし、極めて実走行に近いロードシュミレーションができます。
また、トルク一定・エンジ回転数一定などのテスト項目も可能となり、目的・仕様に合った走行テストやECUチューニングに対処できます。



ロードシュミレーション

テスターの測定項目は全部で8個。
その中の一つにロードシュミレーションがあります。


画像はBMW-MINI(R56S)。FF車だが、車速は後輪からピックアップ。
ESS機能付のDYNO-RACEでは前後のタイヤは回転する。

車重・タイヤサイズ・前面投影面積・Cx値・速度・道路勾配などのデーターを入力すると、その状態を再現するべくプログラムで負荷が掛ります。

  • トルク
  • 走行距離

を管理しながら、各センサを使い総合的な車両チェックが可能になります。

例えば、ある一定の速度で異音・振動が発生する、オートマティックの変速状態が悪い、オーバーヒートがし易い、エンジン出力が落ちる、など実際に走行してみないと判断しにくいトラブルシューティングに対しても安全に状態を再現することが可能です。



エンジン性能チェック

一般的なパワーチェックを行うにもESS機構や電気ブレーキは大変に意味のある仕組みですが、それに加え測定プログラムも大変良く出来ています。

先ず、パワー測定の開始回転数と終了回転数を入力します。
次に、その間の測定時間を決めます。
例えば、
START/2000rpm~FINISH/7000rpm ・・・18秒

と入力すると、フルスロットルで2000rpm~7000rpmまでの間を18秒掛るようにブレーキが自動でプログラムされます。
さらに長い秒数を取れば、さらに細かいサンプリングが可能となります。
途中でアクセルをオフしてもそれまでの測定データーはサンプリングされます。

基準を車速に切り替えても、同様の測定が可能です。

数回に渡り測定したデーターはグラフ上で比較が可能で、他車種との比較、あるいはチューニングアイテムの効果など、様々な分析に役に立ちます。



測定センサ

コントロールボックスから各センサプローブが接続され、計測時に一括したデーターサンプリングが可能です。

エンジン回転数・マニフォールド圧力・吸入空気温・油温・排気温・ラムダ(A/F)
0-5V汎用センサ 等です。

これらのデーターは同軸グラフ内で比較が可能であり、分析に大きく役立ちます。



回転数の測定

通常、エンジン回転数は電気部品(例プラグコード・イグナイター・点火信号)などからピックアップしますが、エンジンに樹脂カバーが施され、また電装部品から点火信号を取り出す作業も、決して容易ではありません。
ましてや、エンジンフードがオープン状態ではエンジンが始動しない車もあります。

Dyno-Raceではギヤ比を決めて、ローラーを回転させながら車内タコメーターとダイノPCとをシンクロさせることが出来ます。
例えば、マニュアル4速/3000rpmに決定ボタンをクリックすれば、PC内の3000rpmとシンクロさせることが出来ます。
実際にはシンクロポイントは何回転でも良いです。

この作業により、ローラー回転から簡易的にエンジン回転数をピックアップさせることが出来ますので、短時間で計測モードに入ることが出来ます。



クーリングファン

DIM-TECH社の指定するファンユニットとインバーターを使うことで、画面上でファンをON/OFFさせるこでき、且つ自動運転モードにすれば、車速(ローラー回転数)に応じてクーリングファンの強弱がオートマティカルに作動します。



メイン・スクリーン


メイン・スクリーン上部は、ファンクションキー(測定項目など)になります。
左側が計測グラフ、右側が計測データーの計測中の測定数値を表示します。
それぞれの位置やサイズはマウスで任意に変更が可能です。



アナログ表示


測定中のサンプリング数値をアナログメーターで表示することも可能です。
場合によっては数値変化の推移をアナログで確認した方が整理し易い場合もあります。
表示サイズ・位置・などもマウスで簡単に操作できます。



エンジン計測データー表示

最大8回までのサンプリングを同画面上で表示が出来ます。

回転数やトルクを一定にしたシュミレーションでは計測グラフは出ませんが、テスト中に任意にその瞬間のデーターサンプリングが可能です。
瞬間サンプリングからも、様々な状況が判断でき、チューニングから一般メンテナンスまで幅広く応用が出来ます。



テスターの設置

地中に埋設したフラット化も可能であり、地上設置も可能。(スロープが必要)



DYNO-RACE販売

DYNO-RACE販売に関するお問い合わせは、27モータースポーツまで 御願いいたします。




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